体験記(5)

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術後28年経って 花山I
 私の会員番号は534番ですから相当古い会員のようです。長崎大学病院眼科で手術を受けたのは昭和49年ですから、もう30年近く昔のことです。

 ある夜のこと、中華街で名物のチャンポンを食べていました。
もう中身をほとんど食べ尽くしたはずなのに湯気が立ちのぼっているのです。目を動かしてやっと気づいたのは、左目の中に煙みたいなものが立ち上がっているのです。湯気じゃないのかと思ってみたものの、疲れかなんかだから一晩寝れば治ると思いました。

 一夜明けてびっくりしました、左目だけ黒いセルロイドをはめ込んだように何にも見えません。
長崎大学に知り合いの先生がおられ、眼科で診察を受けました。「網膜剥離です」といわれて即入院、左目だけで3回手術を受け、4ヵ月の入院をし、完治ということで退院しました。

 昨年の11月29日で、満80歳を迎えました。
手術をしてから28年の月日が経っていました。この間、糖尿病による網膜症でレーザー治療を受けました。3年ほど前には両眼とも白内障の手術も受けました。現在は支障なく生活しています。2ヵ月に一度は大学の眼科で診察してもらっています。両眼とも視力は0.7で老眼鏡のお世話になっています。

 私は本業としては民間放送に勤めていましたが、道楽として昭和42年から、「長崎寄席の会」という落語の鑑賞会を立案して、プロの落語家を招いて、年に6回の例会を開いています。お正月はメンバーも豪華で、今年はなんと柳家小三治、桂歌丸、林家木久蔵の三人会で、実に201回目の例会を迎えました。

 今年の3月19日の例会ではかく申す私も初めて、プロの落語家に混じって一席伺わせてもらいました。
女優の樹木希林さんが網膜剥離で左目を失明されたことなどもいれて、私の剥離手術の体験をしゃべりました。もとより落語の会ですから暗くならないように面白おかしくしゃべりましたので、お客様には剥離の恐ろしさを笑いの中からわかっていただけたと思っています。早期発見、早期治療の大事なこともふくめてです。

 総会には行けませんので、一筆駄文をお送りして出席の代わりとさせていただきます。
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